• No : 1064
  • 公開日時 : 2022/01/17 12:56
  • 更新日時 : 2024/02/14 14:46
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【トウモロコシ】雌穂の先に白いかたまりができ、異常に膨らんできました。原因と対策を教えてください。

回答

黒穂病と考えられます。見た目が気味悪く、「おばけ」と呼ばれることもあります。
 


<原因>
・長雨で多湿になると発生します。
・土壌や以前栽培した残渣、トウモロコシの殻を使った堆肥、タネから伝染します。
<対策>
・窒素過多を避けます。
・連作を避けます。
・畑の水はけをよくして過湿にならないようにします。
・発病株は速やかに抜き取り圃場外へ破棄し、感染源を除去・減少させます。
なお、発病後の適用薬剤はありません。

※病害付近に黒い胞子が飛び散っていても、症状がない部分は食べても健康を害することはありません。

黒穂病(くろほびょう)
【症状】雌穂や雄穂など生長が盛んな部位に、俗に「おばけ」と呼ばれる、白色の膜に覆われて中に黒色の粉(黒穂胞子)が詰まった菌こぶが形成されます。
【病原菌】Ustilago maydisという糸状菌の一種が関与します。
【伝染・発生要因】土中で越冬した黒穂胞子が第一次感染源になります。黒穂胞子が形成する小生子が風雨によって飛散して植物体に運ばれ感染します。
【対策方法】黒穂胞子は耐久性が高く、長い間土壌中に残存します。発病を認めたときは、黒穂胞子が飛散する前に除去処分します。また、連作を避けます。
 
 

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