連作障害とは、毎年同じ場所で同じ種類の野菜を植えることで発生する生育不良や障害を指します。
<原因>
・土壌中の栄養分が偏りバランスが崩れる/塩類集積(高EC)
・土壌のpHが適正(一般に弱酸性)から外れる(酸性化または中性化)
・有効な微生物が減少する
・病原菌(センチュウ)の密度が増加する
・病害虫が増加する
・土が硬く締まり、水はけが悪くなる
特に、アブラナ科とナス科、マメ科の野菜の連作は障害が起こりやすいので極力避けるようにします。
アスターなど一部の花も注意が必要です。
アブラナ科の主な野菜 |
ハクサイ、ダイコン、キャベツ、コマツナなど |
ナス科の主な野菜 |
トマト、ナス、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモなど |
マメ科の主な野菜 |
インゲン、エダマメ、ラッカセイ、エンドウ、ソラマメなど |
連作障害が起こりやすい花:アスター・ジニア(キク科)、ダイアンサス(ナデシコ科)、トルコギキョウ(リンドウ科)、ベゴニア(シュウカイドウ科)
<対策>
■畑を区画に分けて、同じ科の作物を連続して栽培しないように、毎年場所を変えて植え付けます。輪作といいます。
■完熟堆肥や連作障害を回避する資材を投入して、地力を付けるようにします。
■果菜類は接木苗を使用することで、ある程度連作障害を回避することができます。
※輪作の基本は、イネ科作物、マメ科作物、根菜類の組み合わせがよいとされています。イネ科の作物は地力のアップ、マメ科の作物は窒素固定による土壌中の窒素量の増加、根菜類は収穫作業で土を深く掘り起こす作用があります。