<原因と対策>
・窒素過多
元肥を多く入れ過ぎず、追肥は草勢を確認しながら適量施します。
また、水やりを一度に大量に行うと肥料も一度に吸収してしまうため、少量多回数の水やりを行います。
・受粉不良
草勢が弱くなりすぎないように管理するとともに、温度管理を適正に行います。高温(目安は、最高気温28℃以上、平均気温25~26℃以上、最低気温21~22℃以上)、低温(最高気温約16℃以下)で、花粉発生の低下、あるいは発生しなくなります。また、発生しても花粉の活性は低くなります。
・着果負担過多
着果させすぎると草勢が落ちますので、草勢を確認しながら適度に摘花(摘果)を行います。
・ホウ素欠乏
離層(少し膨れた関節のようなところ)から落果する場合は、ホウ素欠乏が考えられます。
窒素過多、着果負担過多などによる樹勢の低下・着果不良を伴うことが多く、カルシウム欠乏による「尻腐れ症」が同時に発症することもあります。
発生してしまった際は、ホウ素・カルシウムなど微量要素を含む液肥の葉面散布を行います。追肥・水やり、温度管理、摘花(摘果)を行うなど草勢のバランスを整えます。
・草勢の低下
秋口に曇天が続いたり急な低温で草勢が低下すると、草勢を保つために第1~2花房の実が落ちることがあります。特に、草勢の強い状態で曇天・低温にあうと落果が起きやすくなります。
ハウスの温度管理や追肥により草勢低下を軽減させますが、第3花房以降は落果しなくなることが多いです。