• No : 422
  • 公開日時 : 2021/12/21 15:17
  • 更新日時 : 2024/02/14 11:46
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【トマト】葉や茎にできる不整形で灰緑色・暗緑色の病斑について、原因と対策を教えてください。

回答

疫病と考えられます。
 
 
<原因>
 低温で湿度が高いと発生しやすい病気です。葉が込み合っていたり、株間が狭く風通しが悪いと湿度が上がりやすいため、発生しやすくなります。

<対策>
 ・マルチの利用や換気を行い多湿にならないように栽培管理します。
 ・葉が密集しないように株間を広く取る、摘葉を行うことで風通しをよくします。
 ・窒素過多により生育が軟弱にならないように管理します。
 ・土壌に残ると発生しやすくなるため、病気を発見したら直ちに葉を切り取り、あるいは株全体に発病していたら株を抜き取り、畑の外へ持ち出して処分します。
 ・適正な農薬を、適切に使用します。葉裏までしっかりと予防散布します。
 
疫病
 トマト疫病は、20℃くらいの比較的低温で多湿の条件下で発生しやすい、菌類(カビなど)による病害です。葉、茎、実のいずれにも発生します。葉には最初、水浸状の暗緑色の病徴が発生し、やがて拡大して暗褐色の病徴になり、葉柄にも発生します。茎には暗褐色の大型病斑を形成しますが、晴天が続くと乾燥してもろくなります。湿度が高いときには、葉や実の病斑部に白色霜状のカビが発生します。
 梅雨または秋雨の低温多湿期に発生が多いです。対策としては、マルチの利用や換気を行い、多湿にならないように栽培管理します。窒素肥料が多いと苗が軟弱となり、病気が出やすくなります。発病株は直ちに除去し、登録のある農薬を適切に散布します。病勢が早く、一度発生すると防除が困難なので、できるだけ予防を心がけます。