• No : 3399
  • 公開日時 : 2024/07/30 15:22
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【ダイコン】ダイコンを切ると中がスポンジ状になっています。原因と対策を教えてください。

回答

「す入り」と考えられます。
光合成産物の供給が根の肥大に追い付かず、根の細胞が飢餓・老衰し、崩壊した現象です。
 
<原因と対策>
 
原因 対策
収穫遅れ  適時収穫を心がけます。
肥料切れ  生育後半に肥料が切れないように、生育状況を確認しながら、随時追肥を行います。
葉の傷み  虫よけや霜よけをして、葉が傷まないようにします。また、葉の病気にも注意します。
急な肥大  生育前半が乾燥で肥大が遅く、その後生育後半に向けて生育適温(17~21℃)が続き、適度な降雨が あった場合は一気に肥大しますので、多少の「す入り」は避けられません。
とう立ち(抽苔)
 花を咲かせるとう(茎)へ光合成産物が供給されるため、根への供給が不足します。
 とう立ち(抽苔)しにくい作型で栽培するか、とう立ち(抽苔)しにくい品種を栽培します。
品種  近年発表されたF1品種は「す入り」が遅いですが、昔ながらの在来種・固定種は「す入り」が早い傾向にあります。
収穫後の保存状態
 厳密には本来の「す入り」とは異なるかもしれませんが、「す入り」に似た症状になります。
 葉を切らずに保存すると葉から水分が蒸散し、中がスカスカになることがあります。
 葉は切り落として保存します。