細菌が原因の軟腐病と考えられます。
<原因>
ジャーマンアイリスは乾燥を好む植物で、過湿になると軟腐病が発生しやすくなります。
<対策> 軟腐病の治療薬はないので、予防に努めます。
・傷口から細菌が侵入するので、傷つけないように注意します。芽かきや花茎を切る作業は、傷口がすぐ乾くよう天気の良い日に行います。
・中性から弱アルカリ性の土を好みます。植え付けの1週間以上前に苦土石灰をまいて、酸度を調整しておきます。
・水はけのよい場所に高畝にして球根の上半分を土から出して株間40~50cmで植え付けます。
・肥料はあまり必要としません。窒素肥料が多いと軟弱になり病気が発生しやすくなります。芽が動き始めたころに、窒素分の少ない有機質肥料を少量施します。
・発病した株は早めに持ち出し処分して他への伝染を防ぎます。
・連作を避け、特に軟腐病が出た場所には、ジャーマンアイリスを植え付けないようにします。