黒腐病と考えられます。
<原因>
細菌による病害で、雨が多いと発病が多くなります。
<対策>
・発病株は速やかに抜き取り圃場外へ廃棄し、感染源を除去・減少させます。
・適正な農薬を、適切に使用します。
・耐病性品種を作付けします。
黒腐病(くろぐされびょう)
葉縁に葉脈を中心として外側に広がるV字型の病斑を形成します。病斑は黄色から黒褐色に変色しながら拡大します。初めは外葉から発病しますが、激しい場合は導管を伝って茎部を侵したり、結球部に病斑を形成したりして収穫物にも被害が及びます。
病原は細菌の一種で各種アブラナ科作物に病原性があります。汚染種子由来や被害残渣とともに土壌中に残った病原細菌が感染源になります。風雨等により跳ね上がった病原細菌が水孔や傷口から感染するため、発病には降雨の影響が大きく、降水量が多いと発病が顕著になります。
発病後の防除は困難です。予防中心の薬剤散布を行ないます。また、被害茎葉を適切に処分して圃場に感染源を残さないことも大切です。品種により発病程度が異なるため、上記対策に加えて、「藍天」などの耐病性品種の利用も有効です。