<原因>
低温で湿度が高いと発生しやすい病気です。葉が込み合っていたり、株間が狭く風通しが悪いと湿度が上がりやすいため、発生しやすくなります。
<対策>
・マルチの利用や換気を行い多湿にならないように栽培管理します。
・葉が密集しないように株間を広く取る、摘葉を行うことで風通しをよくします。
・窒素過多により生育が軟弱にならないように管理します。
・土壌に残ると発生しやすくなるため、病気を発見したら直ちに葉を切り取り、あるいは株全体に発病していたら株を抜き取り、畑の外へ持ち出して処分します。
・適正な農薬を、適切に使用します。葉裏までしっかりと予防散布します。
疫病
トマト疫病は、20℃くらいの比較的低温で多湿の条件下で発生しやすい、菌類(カビなど)による病害です。葉、茎、実のいずれにも発生します。葉には最初、水浸状の暗緑色の病徴が発生し、やがて拡大して暗褐色の病徴になり、葉柄にも発生します。茎には暗褐色の大型病斑を形成しますが、晴天が続くと乾燥してもろくなります。湿度が高いときには、葉や実の病斑部に白色霜状のカビが発生します。
梅雨または秋雨の低温多湿期に発生が多いです。対策としては、マルチの利用や換気を行い、多湿にならないように栽培管理します。窒素肥料が多いと苗が軟弱となり、病気が出やすくなります。発病株は直ちに除去し、登録のある農薬を適切に散布します。病勢が早く、一度発生すると防除が困難なので、できるだけ予防を心がけます。