• No : 1109
  • 公開日時 : 2022/01/20 13:30
  • 更新日時 : 2024/08/23 10:46
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【キャベツ】結球部が軟化腐敗する病気の原因と対策を教えてください。

回答

菌核病と考えられます。
 
 
 
 
 
<原因>
傷口や老化組織が多いことで菌が繁殖します。

<対策>
・発病株は速やかに抜き取り圃場外へ廃棄し、感染源を除去・減少させます。
・夏場の湛水処理は効果的です。
・秋から春の多湿時に、適正な農薬を、適切に使用します。

菌核病(きんかくびょう)
秋から春の低温期に結球部が軟化腐敗する病害です。白いカビを生じ、後にネズミの糞のような菌核を形成します。
病原菌は菌核により土壌中に残存し感染源になります。菌核から植物体への感染経路は2種類あります。一つ目は菌核から菌糸を伸ばして植物に感染する方法です。もうひとつは菌核上に子のう盤というキノコ状の器官を形成し、ここから子のう胞子を空気中に飛散させて植物体に至ります。何れの感染経路においても傷口や老化組織で菌が繁殖することが侵入や感染に必要です。
対策として、一つ目は感染源を除去または減少させることです。発病株は速やかに抜き取り、圃場外で処分します。また、菌核は多湿では耐久性が低いため、夏場の湛水処理により土壌中の菌核を死滅させることが出来ます。二つ目は殺菌剤の散布です。上述のように菌核病の感染は地上部で起こります。秋から春の多湿時に適切な予防散布を行うことで効果的に防除することが可能です。
 
 
 

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